萌ゆる目々

あれこれざっくばらん

夢に年齢制限のススメ

やっほい、わたしです。
最近転職とかやりたいこととか夢について話すことが多いので、その辺のまとめ。


転職について言われることに大体2パターンある。
1つ目は、夢叶えてかっこいいね的なことで、前職の安定した会社ブランドと高月給、長いけど長すぎない労働時間を捨て、安月給だけど残業時間は前職の倍じゃ効かない業界に入ったわたしを褒めるもの。
2つ目は、絶対前の会社の方が良かったでしょ。なんで辞めたの?しんどくない?的なことだ。

一つ目に関して、確かにやりたかった仕事には就いた。
クリエイターになりたかった。
映像を作りたかった。
でも寝ずに作業とか全然考えられなかったし、給料が五万以上下がるなんてありえないことだと思っていた。
わたしの夢はクリエイターになることでもあったけど、寝ずに作業しなくてもお金がジャンジャン入るクリエイターだったのかもしれない。
そう考えると、夢なんか叶えちゃいない。

このかっこいいね的発言をする人って、正に今やりたいことはあるけれど、安定して帰れたり給料貰えたりする生活に慣れてしまって、もうその生活を捨ててまでやりたいことだったのか自分でもわからなくなっている人だったりする。


二つ目のようなことを言ってくる人は大体その人自身も同業者だったり、わたしと同じような労働環境に置かれている人か、そもそもやりたいこととか、こだわりとか、夢とかありませんでしたという人だ。

これに関しては前職で得たものは確かにあったし条件も良かったけれど、仕事内容は今の方が楽しいと感じることが多いので、前職は前職の、現職は現職の良いところがそれぞれあったとしか言いようがない。

で、今回書きたいのは一つ目の方の転職するか迷ってる、やりたいことをどれくらいやりたいのか自分でもわからなくなっている人に向けてのお話。

わたしは叶えるのが困難な夢を持っている人に相談されると必ず言うようにしていることが二つあって、それは諦めるタイミングをきちんと決めてから挑戦することと、叶わなかったときどうするのか決めておくこと。


どちらも同じことを言っていて、とどのつまりは逆算しようぜということだ。
諦めるタイミングを挑戦する前から決めていない夢追い人の成れの果ては、いやもういい加減諦めて定職につけよと思われながらも、延々ポテトあげてるようなおじさんフリーターですからね。

例えば夢がバンドマンだったする。
バイトして、運が良ければ彼女に食べさせてもらって、バンドやって、みたいな生活を送っていたとする。
なんやかんやいいじゃん!かっこいいじゃん!夢追い人!みたいな温かい空気で周りも受け入れてくれて、ライブに呼んだらちらほらだけど友達も来てくれて、コンスタントにスタジオにも入って、あれ?いけるんじゃ?みたいな雰囲気もあったとする。
でもどんなにそんな雰囲気があっても、なにか目に見える結果がないとどこかのタイミングで、あいついい加減定職ついたほうがいいんじゃないの…大丈夫かよ…みたいな空気に周りがなっていき、結婚願望強めの彼女には見捨てられみたいな地獄が待っているわけですよ。

で、もちろんそういう周りの空気はツライ。
社会に俺の居場所、まだありますか?みたいな状況、ツライ。
でも、今更社会に混ざるのもツライ。
毎朝同じ時間に起きて会社?
スタジオすら週5で8時間入ったことねーよみたいになると、既に慣れてしまった、冷たい周囲の目の中で楽な生活を送っていた方が、新しく社会に参画するより楽かもしんなかったりするわけ。

そうするといよいよ夢叶えるためにしている生活じゃなくて、夢叶えるために頑張ってるの!だから定職に就かないのは仕方ないの!って言い訳するための生活に変わってくるわけだ。
危険信号ですよ。
ポテト生活の第一歩ですよ。

バンドマンほどなるのが難しい夢じゃないって人もいるだろうから、違う例えもする。
東大受かりたいって思ったときに、一発で受からなかったらもう受験させて貰えない人と、いつか受かればいいだろと思ってる人ってだいぶ違うじゃん?

この期日までにこの結果がなかったらきっぱり諦めますと決めることで取り組み方も変わるっていう話。

これを更に転職に戻すと、まあ今は若いし、とりあえず3年今の職場で…っていうのは、まあ今は若いし俺たちなんとなくいけそうだし、とりあえず頑張ってみるか!みたいかバンドマンであり、いつか受かればいいだろと思ってる受験生と同じだ。

なんだとりあえずって!

わたしが転職決めた理由は、終わりを決めたからだ。
30までになんとか結婚して子どもを産みたい。
家庭があって子どももいてで、何日も家に帰れなかったり徹夜続きの職場は無理。
となると、30までに蹴りをつけたい。
それだとあと6年間しかないわけで、なんでもそうだけど社会に認められるのって3年くらいかかるから、制作として認められてから辞めるのであれば、最悪でも27歳には転職しないといけない。
27まで営業続けてるのであれば給料はこれくらい。
全く別職種にいくのだから、給与交渉は厳しいかもしれない。
27のときに上がった給料、制作の最低の給料、ギャップがありすぎると転職してからが辛い。
むしろ転職活動する時点で、自分の決意をブレさせる材料にしかならない。
それなら給与面でギャップの少ない内に動いた方がいい。
貯金額的に、退職日から2ヶ月経っても制作になれなければ、諦めて27までは別の仕事につき、再チャレンジという形で。
みたいなことをちまちま考えた結果、転職しました。

わたしは夢とかやりたいことがあるって聞こえはいいけれど、かっこいいことでも素晴らしいことでもないと思う。
やりたいことだって夢だって、あるだけ邪魔な場合もある。というか邪魔な場合がほとんどだ。

やりたいことがあるって、今の仕事が嫌だから言ってるだけの人もいるし、無期限でなんの枠も設けずに綺麗な言葉並べて考えてるから、ズルズルポテトおじさんが増えるのだ。
給料が、休みが、環境がとか考える前に、いつまでにどうなってたいのか、そのために残された時間はどれくらいあるのか、それを実現するためになにしたらいいのかを考えた方がいいと思う。
ゴールがないなら逆算はできない。