DAOKOワンマン”青色主義”いってきた。
編集室からこんばんは。
わたしです。
編集室軟禁生活が終わり、別の編集室軟禁生活が始まりました。
その合間にDAOKOちゃんのワンマン行ってきましたよ!
最高でした。というわけで、DAOKO推し記事書きます。
DAOKOって誰?
という人のために、ざっくり説明すると
・現在19歳の女子ラッパー
・高1のときにインディーズレーベルから出した楽曲が話題になり、m-floなどの大物アーティストとのコラボレーションを経験。
・中島哲也監督の『乾き。』に起用されたり、庵野秀明率いるスタジオカラーによる短編映像シリーズ『日本アニメ(ーター)見本市』の楽曲に抜擢されたりしている。
・bay-fmでsuchmosと張るくらい流れている
そんな女の子です。
ラップ?苦手〜という人にこそ聞いてもらいたい。
なぜなら、ラップらしいラップ、YO!みたいなの一切ない。
韻は踏んだり踏まなかったり。聴きやすいから。
これが正に『乾き。』の挿入歌に起用された楽曲なのだけど、まずPVの世界観が素晴らしくないですか。
そしてライブに行くと、プロジェクションマッピングを用いたこの映像の演出そのままの舞台にがっつり引き込まれる。
もちろんPVになっていない楽曲も同じように演出が施されていて、その一つ一つがDAOKOの歌声とマッチして最高。
DAOKOの最大の特徴はこのアンニュイな雰囲気と、女の子特有のダウナー系リリック。
同じような女の子特有のダウナー系リリック×ウィスパーボイスだと、泉まくらとかもいるけど(わたしは泉まくらも大好き)、1stアルバムの『DAOKO』では、そこに思春期特有のモヤモヤみたいなものも合わさって、10代だからこそ歌えるところを歌っている。
泉まくらはもう少しお姉さんだよね。
"雨降りの渋谷 傘を覆われて
カラフルに彩る 水たまりがなんだか
ちょっぴり 僕には眩しい 今欲しいものは
109から出てきたギャルに舌打ちされたって
めげないメンタリティ"
BOY/DAOKO
わたしはこの曲がDAOKOの中でも特に好きなのだけど、10代のときってわたしにとっても渋谷は異常にキラキラしていた。
エネルギーが漲っていて、自分も若いのに”若さ”というかある種の痛々しさみたいなものが詰まっている街だと思っていた(結果、都内なら渋谷より中野にいることの方が多かった気がする)。
『さみしいかみさま』は吉崎響とコラボした『日本アニメ(ーター)見本市』に出した作品を再構成したPVなのだけど、これがいちいちエロい。
少女の衣装、自慰行為、目のなんとも言えないトロッとした感じなど、あからさまなエロはもちろんのこと、少女が乗っている船は明らかに女性器モチーフだし、女の子のリビドーにフォーカスが当てられているのってパンク以外で珍しい。
そしてこれが新曲。
もうほぼダウナーな雰囲気ゼロ。
そう、最近超絶ポップなアーティストに様変わりしているのである。
”ちょっと見てよそ見しちゃ死刑ね その穴 カタチは私
もう特急 停止して 溶け合って うまらないけど重なりあって”
”ちょっとだけって最後まで 寂しいから抱き寄せたマネ
ほっとってく このままホテルで 肌重なりあって”
ただ、確実に(いろんな意味で)一皮剥けている。
因みにPVは、女の子を可愛く撮る天才、
クールな見た目とは裏腹に、ライブで話しているところは完全に可愛い10代の女の子。
MC慣れてないんだなあみたいな。
sympathyのライブ見た時と同じ微笑ましさがあった。
メジャーに行ってしまったら、すぐさま売れ専路線か!?と責めたくなるところだけど、普通にBANG!は良曲。
そして、
これだ。
HALのCMでも起用されていたこの曲、BANG!と同じシングルに入っているのだけど、きちんとラッパーしてる。きちんとダウナー系。
今思えば、1stアルバム『DAOKO』にもポップチューンはあったな。
(『きみ』とか)
これからどの路線でいくかわからないけれど、元のDAOKOの持ち味は保っていてほしいなと思うし、歌詞は着実に10代〜大人へと進化していっているので、そこも楽しみ。
ラップ案外いいじゃん、でもゴリゴリのはまだちょっと…という人で、20代のお姉さんラップを先に聴きたいぜという人は、泉まくらもベタにチェックしてもらえれば。
では!